東京都議補欠選挙(大田区選挙区、被選挙数2)が4日、投開票された。選挙戦は6人の争いとなり、森愛氏(46)=無所属=と鈴木章浩氏(60)=自民=の前職2人が当選を決めた。

 区選挙管理委員会によると、投票率は25・33%。当日有権者数は60万4906人。2021年の都議選の投票率は43・60%だった。

 今回の補選は、区長選に立候補するために都議2人が辞職・失職したことに伴って行われた。都知事選などにあわせず、単独実施する都議補選は13年ぶり。自民や維新、都民ファーストの会が候補を立てたほか、立憲や共産も特定候補を支援し、各党の国会議員らが応援に入る戦いとなった。

 選挙戦では、4月の区長選で敗れた森氏が再び立候補し、立憲と共産が支援した。鈴木氏は前回都議選で落選するまで4期務めており、返り咲きをめざした。

 ほかの候補は、元区議の新顔、奥本有里氏(46)=都民ファ=が子育て負担の軽減や治安改善などを訴え、精密機器製造会社代表の新顔、細田純代氏(52)=維新=が中小企業支援の充実や「子育て格差」是正などを主張したが、及ばなかった。

 溝口晃一氏(54)=無所属=と原忠信氏(71)=諸派=の新顔2人も立候補した。