<テニス>失格の加藤未唯を中国のテニスファンも擁護=「不当な判定」「これはかわいそう」

テニスの全仏オープン女子ダブルスで日本の加藤未唯とアーディラ・スーチャディ(インドネシア)のペアが失格になった騒動が、中国のテニスファンの間でも注目を集めている。

現地時間4日、加藤のペアはマリエ・ブズコバ(チェコ)、サラ・ソリベストルモ(スペイン)ペアと対戦。第2セットの途中、プレーが止まった状況で、加藤が相手コート奥のボールガールに向けて返したボールがそのままボールガールの頭に直撃した。

加藤は謝罪したがボールガールはそのまま退場。主審は初めに警告を与えたが、対戦相手のペアが抗議した結果、失格が言い渡された。加藤は試合後に「故意ではなかった」と説明し謝罪。賞金とポイントがはく奪されるペナルティーが与えられたことを明かした。

この騒動について、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で49万のフォロワーを持つテニスブロガーは、へザー・ワトソンやアリーゼ・コルネといった選手や、大坂なおみのコーチを務めたサーシャ・バイン氏らから加藤を擁護する声が上がっていることを紹介している。

また、中国のテニスファンのコメントもほぼすべてが加藤を擁護するもので、「そんなに強く当たった感じはない。これで失格なのか?」「単にボールガールに球を返そうとしただけでしょ」「警告で十分。即失格はあんまりだ」「失格は重すぎる」「これはちょっと不当な判定だと思うな」「失格に賞金とポイントはく奪はさすがにひどい。私は故意ではないと信じてる。それに、けがするほど強い球でもなかった」などが並んだ。

また、「これは(加藤)選手がかわいそうとしか言えない。フェデラーは散々こういう球を打っているが、ボールボーイはその気まぐれに放たれるボールをみんなちゃんとキャッチしている。この試合のボールガールはそうじゃない」「これはかわいそうすぎる。ボールガールじゃなくてボールボーイならキャッチできてたかも」など、ボールガールの技量の問題を指摘する声も上がった。

さらに、「ソリベストルモが絶対に何かした。シングルスでは相手が棄権し、ダブルスでは相手が失格。これは運なのか?」「審判はもともと警告しか与えていなかったが、対戦相手が『彼女は泣いている』とアピールした。しかし、当の彼女たちはそのボールガールを気遣う素振りなんて見せていなかった」など、主審にアピールした相手ペアを問題視するコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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