4月23日投票の東京都大田区議選で初当選した寺田一智区議(44)=れいわ新選組=の選挙運動用はがきを巡り
「応援していないのに無断で名前を使われた」と区内の男性(38)が問題視している。寺田区議側は取材に「誤って名前を使ってしまった」と弁明

「あなたが頑張っているので、寺田さんに投票しました」。男性は投開票日の数日前、期日前投票を終えた知人から連絡を受け、耳を疑った。この知人の元に届いたはがきの表面にある「私も応援しています」の欄に男性の名前が書かれていたという。ところが、応援していない。

亡くなった人の名前も

男性は福祉団体の代表で、福祉業界だけでなく地域に顔が広い。

男性が事務所に問い合わせると、スタッフから「手違いで推薦人リストに名前が残ってしまった」と説明を受けた。不審に思って調べたところ、寺田区議側が亡くなった人の名前を勝手に使っていたことも判明

男性は「公職選挙法に抵触するのでは」と、警視庁池上署に相談している

公選法の虚偽事項の公表罪は、候補者の職業や経歴、候補者への推薦や支持に関してうその内容を公にすることを禁じている。
違反すれば2年以下の禁錮または30万円以下の罰金が科され、有罪が確定すれば当選は無効となり失職する

過去には、支持者でない人の名前を選挙はがき十数枚に勝手に記載したとして、三重県議選の候補者が罰金刑を受けたこともある

https://www.tokyo-np.co.jp/article/254797
https://www.dapunriken