ダニ駆除難しく…アジア競技大会の一部会場、愛知→東京に変更へ

 愛知県内で2026年に開催予定の「アジア競技大会」について、県は水泳や馬術の会場を変更し、東京都で開催する方向で調整する。5日、大村秀章知事が記者会見で発表した。今後、大村氏が東京都の小池百合子知事と面会するなどして協力を求める。

 発表によると、会場が東京に変更されるのは競泳と飛び込み、馬術。いずれも県内で実施予定だった。競泳と飛び込みは東京アクアティクスセンター(東京都江東区)、馬術は馬事公苑(同世田谷区)を会場とすることで調整する。

 競泳と飛び込みの会場は、名古屋市総合体育館レインボープール(同市南区)を予定していた。昨年10月、大会を主催するアジアオリンピック評議会(OCA)などが視察し、プールサイドの幅が狭いといった指摘があった。

 こうした指摘を満たすには追加で約174億円かかることが見込まれ、会場変更が決まったという。

 また、馬術を開催予定だった県森林公園(尾張旭市)は、園内のダニを駆除し、ダニがいない状態を維持することが難しいことや、馬小屋や競技場の設置などに約36億円かかるという課題があった。

 水球の会場は春日井市から名古屋市に変更する。(小林圭)

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