【マロペン（南アフリカ）ＡＦＰ＝時事】南アフリカのヨハネスブルク近郊で、初期ヒト属と考えられている「ホモ・ナレディ」による世界最古の「墓」を発見したとする査読前論文が５日、公表された。
ホモ・ナレディは脳の容量が小さく、死者を埋葬するなどの「意味付けされた」複雑な活動はできないと考えられてきたため、人類の進化についての通説に疑問を投げ掛けるものとなる。≪写真は南アフリカの遺跡群「人類のゆりかご」のライジング・スター洞窟の中を歩くリー・バーガー教授≫
著名な古人類学者リー・バーガー氏が率いる研究チームによると、ホモ・ナレディの骨はヨハネスブルク近郊の遺跡群「人類のゆりかご」のライジング・スター洞窟の地下約３０メートル地点に埋められていた。同遺跡群は国連教育科学文化機関（ユネスコ）の世界遺産に登録されている。
研究チームは、「現生人類（ホモ・サピエンス）」による埋葬の証拠より少なくとも１０万年は古く、「ヒト亜科の記録では最古の墓」としている。
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