政府、与党が頻発する「束ね法案」が酷いと話題 [256556981]
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複数の法改正案をまとめて国会に提出する「束ね法案」を、政府が活用するケースが増えている。直近5年の通常国会に出された改正法案のうち、3本以上をまとめたのは平均4割弱あり、民主党政権時の2割台を大きく上回る。審議時間の短縮につながる半面、個別の法案を審議する機会が減り「国会審議を形骸化させる」との懸念も根強い。賛否が割れる重要法案をひとくくりにして追及を封じる思惑も見え隠れし、「自民1強」の弊害との見方もある。
束ね法案は、趣旨や目的が同じ複数の法案を一括して国会に提出する方法。基本的に衆参両院の一つの委員会で審議され、採決も一括して行われるため、個別の法案の賛否を示すことはできない。
政府は今国会で、46本の法改正案のうち16本を束ね法案として提出。中でも、5月末に成立した原発の60年超運転を可能にする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」は、原発回帰を推進する法案や規制を緩和する法案、再生可能エネルギーの利用を促す法案など5本を束ね、一括審議された。
「活用と、規制の法案は別に審議すべきだ」「反対しにくい再エネの法案を紛れ込ませている」-。立憲民主党などは最後まで批判を続けたものの、与党と日本維新の会、国民民主党などが賛成し、成立した。
立民の吉川沙織参院議員による質問主意書への政府答弁書と西日本新聞の独自集計によると、2006~23年の各通常国会に政府が提出した法改正案のうち、束ね法案は約3割。民主党政権時は23・3~26・6%だったのに対し、第2次安倍晋三政権下では18・9~37・2%、菅義偉政権では44・0%、岸田文雄政権は34・8~38・9%だった。
とりわけ安倍政権では、従来の政策を転換する際に束ね法案が多用された。
代表的なのが、集団的自衛権の行使を可能にするための「平和安全法制整備法」と働き方改革関連法。それぞれ自衛隊法など10本、労働基準法を含む8本をひとくくりにした。野党は「審議時間が足りず、問題点を掘り下げられない」と迫ったが、当時の安倍首相は「ばらばらに改正すると個々の法案の相互関係が分かりにくい」と押し切った。
束ね法案に関し、法案提出の窓口となる内閣総務官室は「内閣法制局の見解を踏まえ、適切な形で提出している」と強調し、客観性は担保されているとの認識を示す。ただ政府、与党が国会運営を有利に運ぶ手段に使っているのも実態で、「野党の細かな指摘や法案修正の機会を減らすため、束ね法案を選択しがちだ」と重鎮。自民国対筋も「野党との日程闘争が楽になる」と話す。
国会審議軽視、野党は対応に苦慮
千葉商科大の田中信一郎准教授(政治学)の話 主旨が大きく異なる法案を束ねて審議に付せば、国会を形骸化させ、議員の評決機会も損なう。全会一致できるような法案と、世論が割れる法案を束ねれば、野党は対応に苦慮し、国民的議論にも発展しにくい。本来は特別委員会で集中的に審議すべきだが、メディアの注目を集めて風当たりも強まるため、政府、与党は束ね法案で乗り切る方法に頼るようになった。国会審議を軽視する与党である限り、改善は難しい。
◆束ね法案
複数の法改正案などを一括して国会に提出する法案。税制改正などに伴う形式的な法改正にも活用される。内閣法制局は要件に関し、(1)法案に盛られた政策が統一的で、結果として法案の趣旨・目的が一つになる(2)内容的に法案の条項が相互に関連し一つの大系を形づくっている-との見解を示す。高度経済成長期に立法措置が膨大になり、効率的な国会審議を目的に始まった。 解釈の幅が大事だから
古典と化した芸術や文学を見てもそう 予備費といい滅茶苦茶だよな
メディアは政府批判しないから 自民党の国会運用がゴミオブゴミ
選挙でそんな奴らに投票したやつもゴミ同罪 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています