元富士通のスマホメーカー「FCNT」が5月30日に民事再生法の適用を申請。スマホ市場から日本勢の撤退が相次ぐ中、大きな話題となっています。

果たして生き残れる道はあったのか、筆者の視点から業界の動きを振り返ってみました。

携帯キャリアに依存してきたビジネスモデル
5月には京セラやバルミューダがスマホ事業からの撤退を発表。その背景として、法改正による値引きの制限や携帯キャリアとの関係が影響したと分析されています。

こうした業界内の話は一般にはなかなか伝わってこなかったように感じるところもあるので、まずはこれまでの流れをざっくりと振り返ってみたいと思います。

携帯キャリアは端末メーカーから買い上げた端末を全国に販売しており、日本のスマホ市場ではこの「キャリア市場」が9割を占めています。

たとえばarrowsシリーズの最新機種「arrows N F-51C」は、ドコモの型番がついたドコモの商品という位置付けです。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamaguchikenta/20230602-00352206