消費者金融から他人名義で計約170万円を引き出したとして、兵庫県警捜査2課と県警たつの署は8日、詐欺と窃盗の疑いで、同県姫路市の介護職の男(39)とたつの市の会社員の女(26)を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀し、男が入手した知人女性の運転免許証の画像を使い、女がこの女性に成り済ましてスマートフォンで大手消費者金融に融資を申請。昨年11月、姫路市内のコンビニのATMで計約170万円を引き出した疑い。

 同署によると、ともに容疑を認めている。男は女から借金があり、返済を要求されて犯行への加担を求めた。女は「手伝わないとお金が戻ってこないと思った」と供述しているという。

 2人と女性は以前、たつの市内の同じ介護施設で同僚だった時期があり、男は女性に「美容液のモニターになるために必要」とうそをついて免許証の画像を受け取っていた。女性は今年1月、自分名義での借り入れがあることに気付いて同署に届け出た。

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