>>169
https://note.com/moritell/n/n1dd64fb94b2b
西村先生と言えば、文章に良く出てくる「慊りない」という言葉が僕の中でプチブームになった。読み方は慊(あきた)りないで、満足しないという意味である。 キャッシュレス時代には死語になっているであろう『小銭をかぞえる』や、フェミニストから猛攻撃を受けそうな作品を読み、腹を抱えて笑った記憶がある。当時、丹羽文雄先生の『厭がらせの年齢』を読んでいて、老人に対する発言を読んでゲラゲラ笑っていた。西村先生に同じものを感じ、痛快で痺れる作家だった。