民放連会長が性加害問題に言及「厳しい問題であると同時にデリケートな問題」
日本民間放送連盟(民放連)の遠藤龍之介会長は9日の定例会見で、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長の性加害問題に対する民放の報道姿勢に言及した。
この問題を巡っては、テレビ局の報道が遅かったことや芸能事務所に対する忖度(そんたく)などテレビ局の信用問題が指摘されている。
遠藤会長は「各局の報道のスピード感とか量の問題というのはさまざま」とした上で「ハラスメントという厳しい問題であると同時に非常にデリケートな問題でもある。伝え方というのは十分注意をしながらやっていかないといけない」との見解を明らかにした。
民放連がジャニーズ事務所に記者会見を求めていく考えはないか質問されると「強制的に暴いていくことは難しい。告白する権利もあるし、沈黙を守る権利もある。事務所側がどのぐらい完全な対応ができるかというのは微妙なところ。会見ができるかどうか」と否定的な考えを示した。
放送業界としてのハラスメント全般への対応に関する質問では「番組というのは局、制作会社、プロダクションとか、さまざまな方々の協力においてつくられる。ご協力いただく団体の中にも、留意して進めていかないと、番組が毀損(きそん)することもありうる。十分注意していくことが肝要」と答えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/885863f3ef2d7001564e5223f5202580389009f6