DeepMind、AIで人間考案のものより優秀なソートアルゴリズムを発見 最大70%高速化

米Google傘下のAI企業Google DeepMindは6月7日(現地時間)、アルゴリズムを開発するAI「AlphaDev」が、人間が考えたものより高速なソートアルゴリズムを発見したと発表した。

ソートアルゴリズムは、入力されたデータを一定のルールに基づいて並べ替えるもの。
ネット検索結果の並べ替えやランキング制作などIT技術の根幹を担う技術の一つ。
今回AlphaDevが考案したアルゴリズムは既存のものに比べて、少量のデータなら最大70%、数十万規模の大量のデータなら約1.7%速く処理できた。

 DeepMindはAlphaDevに新しいアルゴリズムを発見させるため、ソートの作業を「組み立てゲーム」としてプレイさせた。
「正確にソートできる」「既存のアルゴリズムより高速である」という2点を満たせばクリアとした。

 同社はAlphaDevを使って「ハッシュ化アルゴリズム(ハッシュ関数)」の高速化にも成功。処理速度は30%向上した。発見したアルゴリズムはいずれもオープンソース化する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7af7b89ab71d2e1a817ab09df5775263e572df32