岸田文雄首相が拉致問題の解決に向けた北朝鮮との交渉再開に意欲を示している。「解決済み」との立場を崩さない北朝鮮側の変化を探り対話を実現させたい考えだが、呼び掛けが再交渉に結び付くかは不透明だ。
 首相は8日の参院財政金融委員会で「拉致問題は時間的制約のある人権問題だ。全ての被害者の一日も早い帰国を実現すべく全力で取り組む」と強調。「首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベル協議を行う努力を続けたい」と述べた。
 拉致問題で、北朝鮮は2014年のストックホルム合意で約束した全面調査を、16年に一方的に中止した。

拉致問題で、北朝鮮は2014年のストックホルム合意で約束した全面調査を、16年に一方的に中止した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061000333&g=pol