TBS「サンデー・モーニング」が11日、放送され、8日に成立した改正入管難民法について伝えた。難民申請中でも、3度目以降は強制送還を可能にする改正法について、識者は「日本の人権意識の低さ」と話した。

 司会の関口宏は「なんだかいつまでたってもすっきりしないなと思っちゃうんですけど」と話し、ジャーナリストの松原耕二氏に意見を求めた。

 「どこの国でも難民のふりをして申請する人はいる。ただ、欧米の考え方は、もし難民の方を帰してしまったらどうなってしまうんだろうと命の問題として考える。一方で日本は、難民じゃない人を日本社会に入れてしまったらどうしようと全く発想が逆。これは日本の人権意識の低さと言わざるをえない」と持論を述べた。

 続けて「実務的に考えると、少子化でこれから外国人の力を借りないと社会が回らない。それがこんなに冷たい難民政策の国でどれだけ日本に来たいと思って下さるだろうと思っちゃう」と話した。

 ピースボート共同代表の畠山澄子氏は「日本に逃れてきた人を見殺しにするような、こんな法案を通してしまって、本当に申し訳ない」と謝罪した。「国を逃れてきた人たちも安心して生きる権利があって、それを奪うのではなく、守るのが難民条約に加盟している日本の責任」と意見を言葉にした。

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