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静岡県、熱海土石流の開示文書に不鮮明加工か コピーだけでは再現不可
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e6d7435c83b7a5c31d06de42772489fa55f7514

 熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土(残土処分場)が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、2007年の行政対応を記したカラー文書を静岡県が白黒化して不鮮明な状態で開示していた問題で、元のカラーの行政文書を白黒コピーしただけでは判読できない状態にならないことが10日までの印刷技術の専門家への取材で分かった。専門家は「手を加えているのは明らかだ」と指摘していて、県が開示に際し文書を加工していた疑いが浮上した。

 文書を保管していた県熱海土木事務所は取材に「白黒のコピーを複数回行い、画像処理は一切していないと開示当時の職員から聞いている」と説明した。

 問題の文書は、土石流起点の逢初(あいぞめ)川上流域から泥水が流れ出したことを受けて現地調査した07年4月の記録。盛り土が規制対象になると記された砂防指定地の標識や泥水を撮影したカラー写真が掲載されていた。県は今年2月、情報公開条例に基づく本紙の請求に応じて開示したが、元の文書がカラーだと説明せず、写真に何が写っているか読み取れない状態の白黒の文書を提示。その後、本紙の再三の指摘でカラー文書を再開示した。