防衛省、破壊措置命令を延長 北朝鮮「衛星」の再打ち上げに備え

 北朝鮮の軍事偵察衛星の打ち上げをめぐり、防衛省は11日、日本の領域内への落下に備えて自衛隊に出していた破壊措置命令を当分の間、延長すると発表した。北朝鮮は5月31日に衛星打ち上げに失敗したが、「早い期間内」に2回目の打ち上げを行うとしており、迎撃態勢を維持する必要があると判断した。

 浜田靖一防衛相は4月22日、自衛隊に破壊措置準備命令を出し、自衛隊は地対空誘導弾「PAC3」の部隊を沖縄本島や先島諸島に、迎撃弾「SM3」を搭載するイージス艦を東シナ海に展開した。北朝鮮が5月29日に「人工衛星」を同月31日午前0時から6月11日午前0時の間に打ち上げると日本政府に通告したことを受け、浜田氏は5月29日、6月11日までの破壊措置命令を出した。

 北朝鮮は、国際海事機関(IMO)に事前通告をせずに、2回目の打ち上げを行う可能性を示唆している。(田嶋慶彦)

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