>>434
単純に法的または社会的に禁止されているので、それ以上の話をする気はないということだ
形而上学やら生物学の話をすることは不適切かつ無意味だ
なぜなら法律は形而上学や生物学で必ずしも決まるものではないからだ


 しかし、それでは、法とは一たい何だろうか? この言葉に形而上学的な観念しか結びつけないで満足しているかぎり、いつまで理屈をいっていても、話は少しも通じないだろう。また、自然の法とは何か、ということに答えた時も、国家の法とは何か、ということがそのために一そうよくわかることにはなるまい(二)。

ジャン=ジャック・ルソー
社会契約論または政治的権利の諸原理第二編第六章法について
岩波文庫社会契約論p.57〜58

訳注
(二) これは明らかに、モンテスキュを目ざしたものである。『法の精神』第一編第一章。(V)
岩波文庫社会契約論p.202訳注