堀越のりさん 31歳で子宮頸がんの疑い…がんではないものを「切る」ことに納得できなかった
毎年、子宮頚がん検診を受けていた中で、ある年、陽性の判定が出たのです。「子宮頚がんの疑いがあります」と言われてしまったとき、「こんなにまめに検査しているのに、たった1年でがんの話になってしまうのか」とちょっと悔しい気持ちでした。
結局、がんになる前に治療して、今はすっかり治りましたが、まだ3カ月に1度は検査をしてもらっています。
検診で陽性が出たのは31歳のときです。当時はレギュラー番組がいくつもあって、睡眠時間も少なく、食事もゆっくりできない不規則な生活でした。ところが、がんの疑いがあるとわかった同時期に、偶然にも出ていたレギュラー番組が次々と終了になると知り、それならここでいったんお休みして治療に専念させてもらおうと思いました。
家族に相談したところ、「治療のために事務所にご迷惑をかけるといけないから」と、病気のことを伏せたまま円満退社をしました。
子宮頚がん検診の結果は、クラス1から5までの5段階評価です。クラス1は正常、クラス2はがんの心配はないけれど良性の変化がある段階。クラス3はいわゆるグレーゾーン。クラス4や5になると、がんを疑う細胞が見られる段階と言われています。最初に私が受けた結果はクラス最上級の5でした。高い確率でがんと診断される段階です。
その後、紹介された病院で検査をすると、「がんではないけれど一歩手前」だと分かり、月1回のペースで組織を採取する検査を受けることになりました。検査のたびにクラスが下がったり、上がったりして、「このまま治るかも?」と希望を持ったり、その翌月はまた戻ったりの繰り返し……。病院を変えても、その状態はあまり変わりませんでした。そのうちに、どこへ行っても「切除」の話しか出なくなりました。
私はまだがんではないものを「切る」ことに納得ができませんでした。先生の話も右から左に抜けてしまって、ちっとも頭に入ってこない。「みんながやっているからこれでいいんだ」と流されるのが怖かったので、自分でネット検索して、今の主治医である「波平レディスクリニック」の先生に出会いました。それが3年前のことです。
先生の話は分かりやすく、スーッと頭に入ってきました。自費診療ですが、納得できる治療が受けられることが自分にとっては大事だったので、惜しくはありませんでした。
堀越のりさん
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いかそ
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb1b3bd4a4825c0a7bec177d0e8a94283e3f89d6