キャンプを楽しむ女性が、見知らぬ男性にしつこく声をかけられる内容の動画がSNSに投稿され波紋が広がっています。コロナ禍で一層注目を浴びたソロキャンプ。当事者の女性がその時の恐怖を語りました。

7日の午後9時ごろ、1人でキャンプを楽しむ女性に突然声をかけて来た男性。キャンプ地は管理人のいない野営地。その日は20組ほどのソロキャンパーがいましたが、ほとんどが男性でお互いのテントは離れていたといいます。
警戒した女性は、咄嗟に「友達といる」と嘘をついてやりすごしましたが、トイレの前で再び声をかけられ「LINE交換しようか」と執ように言い寄られたということです。

(女性)「泥酔していたのか、かなり酔っ払ったおじさんという印象でした。どちらかというと、女性狙いのニオイを感じてしまいました」

身の危険を感じた女性が「警察を呼ぶ」と強い口調で伝えると・・・

(男性)「いやじゃあいいよ、俺が離れるから。ほんと放っておいて」
(女性)「いや放っといてって、そっちが話しかけてきたんだろ?そっちが話しかけてきたんだろ?ねえ?」
(男性)「なんだてめえ、お前」
(女性)「なんだてめえじゃねえんだよ」
(男性)「なにが警察だよお前」

ようやく男性は去っていきました。その後110番通報すると、警察は約2時間後に到着。男性に対して「もう女性に話しかけないように」と注意したといいます。

(女性)「野営地でたき火をしているから、相手はナタやナイフを持っている。夜中に逆上して襲いかかって来るかもしれない。帰るにもお酒を飲んでしまっているので運転できない」

女性は恐怖でほとんど眠れず、テントの前の椅子に座って過ごしました。女性がこの動画を公開すると、数日で視聴回数が1000万回を超える大きな反響がありました。

日本オートキャンプ協会によりますと、ソロキャンプは2016年には全体のわずか2%でしたが、年々右肩上がりで2021年には13.1%まで増加したということです。

女性がソロキャンプを安全に楽しむには「管理人がいるキャンプ場を選ぶ」。また「家族連れの近くにテントを張って、事前に話しかけておく」など、何かあったときのための関係性を築くことも大切だということです。

また、自分の居場所を伝えないために「SNSにリアルタイムの投稿はしない」、さらに「男性用の靴を置く」など男性連れの気配を出すといったことも予防につながるということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/503feb39fd8315bb89855e720a545c7caf9aa7c1