「死んだ」女性、棺の中で呼吸 本人の通夜
8時間前

南米エクアドルで9日、通夜の最中に、死んだとされた女性が棺(ひつぎ)の中で呼吸しているのに参列者が気付く騒ぎがあった。

ベラ・モントヤさん(76)は9日、脳梗塞が疑われる症状のため病院に運ばれた後、死亡が宣告された。同日、モントヤさんを棺に納め、通夜が始まってから約5時間後、葬儀に向けて親類がモントヤさんの服を着替えさせようとしたところ、懸命に息をしているのに気付いた。

モントヤさんは現在、死亡宣告を受けた病院の集中治療室に入っている。

エクアドルの保健省は調査委員会を立ち上げ、事実関係の調査に乗り出した。

保健省によると、モントヤさんは心肺停止状態になり、蘇生処置にも反応しなかったため、現場の医師は死亡を宣告した。

息子のジルベル・ロドルフォ・バルベラン・モントヤさんは現地メディアに、「(母親は9日の)午前9時ごろに入院した。正午ごろに医者に、母は亡くなったと言われた」と話している。

ソーシャルメディアに投稿された動画では、開いた棺の中に横たわるモントヤさんが大きく胸を上下させながら呼吸している様子が映っている。周りを数人に取り囲まれている。やがて救急隊が到着し、モントヤさんを担架に乗せて、救急車に運び込んだ。

AFP通信によると息子のバルベランさんは、「何があったのか、少しずつ理解しつつある。今では母の回復を祈るばかりだ。生きて、私のそばにいてほしい」と話している。

https://www.bbc.com/japanese/65886575