鹿児島読売テレビ(KYT)、情報番組でタマネギの糖度捏造 砂糖水だけの数値で代用 放送倫理違反の可能性 2月放送「かごピタ」

 鹿児島読売テレビ(KYT、鹿児島市)が2月に放送した情報番組で、タマネギの糖度の数値を捏造(ねつぞう)していたことが13日、分かった。砂糖水の測定値をタマネギの糖度と偽って放映した。加熱した新タマネギの糖度の計測では、タマネギに水を加えて薄め、数値を低く改ざんした。KYTは不正行為を認めている。放送倫理違反に問われる可能性がある。

 番組は2月24日放送の「かごピタ」。新タマネギを特集で取り上げ、普通のタマネギの甘さと比較した。KYTの説明と南日本新聞の取材によると、普通のタマネギの糖度を測る収録の際、測定器にタマネギを入れずに砂糖水だけで計測。糖度「7.5度」だったとする映像を流した。

 新タマネギの糖度は加熱するとより甘くなるとされる。加熱した新タマネギを測定器にかけたところ30度を超す数値が表示されたため、値が高く出過ぎたと判断。水を加えて、27度に下げた結果を放映した。加熱した新タマネギの糖度は生の新タマネギの「2倍以上」とするテロップを付けた。

 計測はKYTの子会社が担当した。小林暢慎KYT編成局長は13日までの南日本新聞の取材に対し「測定器メーカーが公開しているタマネギの糖度目安に合わせるため、砂糖水だけを使ったようだ。新タマネギの方はインターネットに載っている糖度に近づけようとして水を加えた」と説明。いずれも意図的に操作したことを認めた。

 一連の行為は内部で問題視する声が上がり、発覚した。3月31日の同番組で、普通のタマネギ9.25度、新タマネギ11.0度、加熱した新タマネギは約20度だったとする再計測結果を放映。ア...

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