安倍晋三が昭恵夫人の前で泣き続けた夜…
ゴルバチョフと蜜月関係を築いた父・晋太郎が死を目前に勝ち取った「二島返還」メッセージ
https://news.yahoo.co.jp/articles/05ecffd342cf569d35a240124f5034746fc30855?page=6

■昭恵の前で泣き続けた

5月15日午前7時7分、安倍晋太郎は、順天堂医院で膵臓癌のために亡くなった。67歳であった。

晋三は、父親の無念の死に男泣きに泣いた。
5月16日の芝の増上寺での5000人が参列した通夜、翌日の8000人が参列した葬式と、
忙しく動いている昼間はまだいい。が、夜になると、晋三は昭恵の前で涙を流し続けた。

「父が亡くなった時はものすごく落ち込んでいて、ずっと泣いてたんですよ、夜になると。
わたしは……もういい大人じゃないですか、こんな泣いてて大丈夫かというか、
この人、政治家としてこれからやってくのに大丈夫なんだろうかって思いました。
けれど、その後は主人の涙は、一回も見たことがないんです。
第一次政権で総理を辞めた時。あの時ですら、涙は流さなかったですね」

■昭恵は、自らも一緒に涙を流しながら、夫を慰め続けた

昭恵は、自らも一緒に涙を流しながら、夫を慰め続けた。

晋三は死の2年前から、晋太郎が癌であることを知らされていたが、
これほど早く亡くなるとは考えていなかった。
そのため、父親の分まで立ち働いており、十分に話す機会をつい逸していた。
その後悔と、父親を失った悲しみと、父親の後継ぎという重責が、
激しい奔流のように一気に押し寄せてきたのかもしれない。

何より、総理への道を目指して弛まぬ努力を続け、そこへ辿り着く一歩手前で病に倒れた
父親の無念を思うと、晋三はどうにも居たたまれなかったのであろう。
その悲しみが、やがて父親の志を継ぐ、固い決意へと昇華されていったと昭恵は見ている。