渋谷の居酒屋「大人気(おとなげ)」が開業3カ月で月商900万円を達成した秘訣は?
繁華街の「はしご酒」ニーズに応え、朝5時まで営業
渋谷の居酒屋「大人気(おとなげ)」が開業3カ月で月商900万円を達成した秘訣は?
渋谷駅から徒歩5分。クラブやバー、居酒屋などが立ち並ぶ歓楽街、道玄坂に2022年8月、「大人気(おとなげ)」がオープンした。店名は「大人気(だいにんき)」とも読め、日本語特有の「音読み・訓読みをミックスさせた面白さをにじませたかった」という。ライバル店の多いエリアだが、赤を基調とした店内は平日でも賑わっている。
なぜ、渋谷に店を出したのか。砂田兄弟の弟、砂田康太氏は意外にも「出店エリアにこだわりはなかった」という。郊外も含めた首都圏全体で広く探す中、たまたま見つかった渋谷の物件に、半ば勢いで決めた。しかしいざ出店するにあたっては、「通行量や競合店の客入りなどを徹底して調べ上げた」と語る。2人はこれまで東京や大阪の人気店で働き、弟の康太氏は飲食店向けの店舗リース事業を営む不動産会社に勤めた経験もある。
兄が内装デザインし、弟が店舗マネジメントを担当
砂田兄弟はもともと、料理人の父の背中を見て育った。その父が6年前に他界したことをきっかけに「意志を継ぎたい」と一念発起。それぞれが飲食店や不動産会社で働き、新店の立ち上げや料理長などを経験して腕を磨いてきた。途中にコロナが流行し、一時は「飲食業で働くこと自体を諦めかけたこともある」というが、2人で乗り越えてきた。
念願の出店が決まると、兄が内装デザインやロゴ、料理を担当し、弟が不動産や保健所関係などの書類管理を担当。得意分野を活かしつつ、それぞれのタスクを常に共有しながら準備を進めた。
「基本的には2人とも同じ思いを持っていて、得意分野が違うだけだったので、開店準備に不安はありませんでした」と、兄の健太氏は語る。康太氏も「兄弟仲はもともと良くて、コミュニケーションの量がとにかく多いんです」と語る。
開店してからも、仕込みから閉店まで一緒に過ごし、同じ自宅へ帰る。月2回の休日には、必ず2人で飲食や運営について勉強する時間を作っているという。兄弟ならではの深いコミュニケーションが、スピード感のある店舗運営につながっている。
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