■自分の頭で考えずに本の受け売りをする方がいい
【ひろゆき】今回のテーマは、編集部のリクエストで「自分の頭で考える方法」です。
【成毛眞】僕がやっている方法はシンプルです。評価の高いちゃんとした本を読んで、その本の内容を受け売りするだけ。
【ひろ】シンプルっすね(笑)。
【成毛】でも、これを10年も繰り返していると「成毛さんは言っていることがちゃんとしている」と評価してもらえますから。
【ひろ】ちゃんとした本とは?
【成毛】例えば、フランスの人口統計学者エマニュエル・トッドの本。それまでは国際政治学者サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』の話をしていましたが、
トッドがハンチントンの言っていることをクソミソに言っていたので、今度はトッドの受け売りをするようになりました。
そういう本の受け売りをするのが一番いいんですよ。もっともらしく聞こえますから。
【ひろ】それを続けてきて、今のポジションを築いている成毛さんが言うんだから信憑性はありますね。
【成毛】ひろゆきさんは、どうなんですか?
■受け売りに最適なのは「5000円くらいの分厚い翻訳本」
【ひろ】「へたの考え休むに似たり」っていうじゃないですか。頭の悪い人が自分で考えると、例えば、「コロナワクチンは打つべきではないと判断した」
みたいな変なことになっちゃうこともあると思うんですよ。ちなみに、受け売りする本を選ぶ基準はどんな感じですか?
【成毛】全世界的な自由民主主義国圏の中で評価が高く、ベストセラーになっているような分厚い本の翻訳本がよいと思います。値段的には2000円から5000円くらいでしょうか。
【ひろ】ってことは、トマ・ピケティの『21世紀の資本』とかも読んでいるんですね。
【成毛】そうですね。
【ひろ】でも、ピケティの本って日本でもはやってみんな買ってましたけど、いざ読もうとすると尻込みしちゃう本でもありますよね。
【成毛】ただ、月に何冊も読まなくていいですから。受け売りしたくなるような本は、数年に1冊くらいの感じで出ている気がします。
【成毛】で、その内容をドヤ顔で受け売りすればいいんですよ。ただ、自分から「この本の中身はこうでしたよ」とは話さない。
概要にひと言つけ加えるくらいです。僕が言っている受け売りは、本に書いてあることをなんとなく解釈して、その話を自分が思いついたように話すということ。
だから“引用”じゃなくて“受け売り”なんです。話しているときは「僕が思いついたんだ」くらいの勢いになっていると思いますよ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d44f497bc0e0dbe69b959a10ddc0ebfedaf3e54c?page=1