被害に遭った3人は自衛官候補生の男を直接指導する立場になかったという。男は教官の菊松隊員に叱られたと供述しているものの、それ以外のトラブル等については説明していない。

 元自衛隊員の男性は「イジメやパワハラのイメージが自衛隊にはあるかもしれませんが、教官が特定の部下を狙って嫌がらせをするというのはあまり聞いたことがありません。
もっと近い人間関係の方がトラブルになりがちでした」と指摘。実際に菊松隊員と男の間にはほとんど接点がなかったとみられている。

 この事件では教官らが防弾チョッキを着用していなかったことが指摘されている。着ていたら違ったのか。「防弾チョッキを着用していたら大丈夫というわけではありません。
300メートルほど離れててようやく(弾が)止まるかなというイメージです。至近距離で撃たれた場合は貫通してしまいます。防弾チョッキにもレベルがあり、防弾プレートを
入れるタイプならまだマシとはいえます」(同)。訓練場ということは距離は近かったはずだ。
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