名古屋国税局は、勤務時間中にFX取引を5000回以上行っていた40代の男性職員を、停職3か月の懲戒処分としました。

停職3か月の懲戒処分を受けたのは、名古屋国税局に勤務する40代の男性職員です。

名古屋国税局によりますと、男性職員は6年前から国家公務員法違反にあたる行為が4つあったということです。

【(1)勤務時間中のFX取引】

男性職員は2017年1月から去年12月までの間に、勤務時間中に自分のスマートフォンを操作して、合わせて5144回のFX取引をしていたほか、FX取引に関する資金繰りなどのために、合わせて294回の預金取引をしていました。

FX取引は一番多いときには、1日に94回行っていました。

男性職員は名古屋国税局の聞き取りに「ストレスを発散するためやゲームを行う感覚で取引をしていた」と話したほか、「借入金を返すために一発当てたいという心理になっていた」と話しているということです。

【(2)テレワーク中に私用で外出】

男性職員は2020年4月から去年10月までの間に、テレワーク勤務中に、合わせて137時間40分にわたり、私用で外出していました。勤務を離れた時間は、短いときで40分、長いときで7時間45分にのぼっていました。

【(3)嘘の理由で特別休暇取得】

男性職員は去年9月、「昨晩、親族が発熱し、発熱外来に連れて行く」とうそをつき、特別休暇を1日取得していました。

【(4)万引き】

男性職員は去年10月、自宅近くのショッピングセンターのセルフレジで会計する際に、23点6754円のうち、9点3592円を支払わず万引きをしたとして、警察の事情聴取を受けていました。

その後、書類送検され、5月付けで不起訴処分になりました。

男性職員は「考え事をしていた。目が悪く、会計の画面が見えなかった」と話しているということです。

これらは内部調査で発覚し、男性職員は16日付けで依願退職しました。

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