鳥取県弁護士会は16日、鳥取刑務所(鳥取市下味野)の刑務官が受刑者に対して暴言を吐いたとして、原因の検証を求める要望書を刑務所長あてに送ったと発表した。同刑務所は取材に不適切発言を認め、要望書について「適切に対応したい」としている。
弁護士会は要望書の中で、昨年8月に男性受刑者(29)が懲罰のためカメラ付きの単独室に入った際、刑務官から「こじき」「ガキ」といった不適切な発言を7~10日間にわたって浴びせられたと指摘。刑務所側は一部の不適切発言を認め、今年1月に受刑者に謝罪したという。
弁護士会は「このような発言になるのは、受刑者を軽んじる風潮や規律の乱れが広く存在する可能性がある」として、原因検証が不可欠だと要望した。
鳥取刑務所の和田剛所長は「職員が被収容者に対し、不適切な発言をしたことは誠に遺憾に存じます。今後、再発防止に努めるとともに引き続き適正な被収容者処遇に努めたい」とのコメントを出した。(高田純一)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR6J6V7BR6JPTIB005.html?iref=sp_new_news_list_n