宮城県の石巻地区広域消防本部は15日、119番を受けた通信指令員が誤った施設名を伝え、救急車の到着が約10分遅れたと発表した。到着した際、運動中に倒れた30歳代男性が心肺停止の状態で、同本部は遅れとの因果関係を調べている。

 発表によると、14日午後9時5分頃、「男性が運動競技中に倒れた」と119番があり、指令員からの指示で救急車が施設に向かったが、男性はいなかった。指令員が通報者に確認したところ、男性が倒れていたのは直線距離で約1キロ離れた別の施設だった。同本部は別の救急隊を出動させた。画面上で施設を間違って選択したのが原因という。

 同本部の大内正治郎消防長は「住民の安全、安心を守るべきところ信頼を損ねることになった。再発防止に努める」とのコメントを発表した。

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