円全面安、日銀緩和策維持で金利低下−株価が高値更
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-16/RWBHWPT0G1KW01
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16日の金融・証券市場は、日本銀行が大規模金融緩和策の維持を決定して円が全面安になった。
長期金利は低下(債券価格は上昇)して、株価は午後に値上がりに転じて33年ぶりの高値を更新した。
日銀は16日の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)を含む政策維持を決めた。
連続利上げ最終局面とみられる米国や利上げ継続の欧州、予想外に利上げしたカナダや豪州を含む世界の中央銀行と対照的だがエコノミストの予想通り。
市場では、くすぶっていた政策修正思惑の反動や安心感が出た。
午後3時半から会見した日銀の植田和男総裁は、消費者物価は年度半ばにかけてプラス幅を縮小していくとして、粘り強く金融緩和を継続する方針を述べた。
同時に物価の下がり方が思っていたよりもやや遅いとの認識も示した。その上でYCCをめぐって、ある程度のサプライズが発生することはやむを得ないとの考えも語った。