射撃場銃撃事件 自衛官候補生「恨みや組織への不満」口にせず

06月16日 18時31分

岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で、実弾射撃の訓練中に隊員が小銃で銃撃され、3人が死傷した事件で、18歳の自衛官候補生は逮捕直後の警察の調べに対し、特定の隊員への恨みや組織への不満を口にしていなかったことが、捜査関係者への取材で分かりました。
自衛隊と警察は事件に至ったいきさつや動機などを慎重に調べることにしています。
14日、岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場で、実弾射撃の訓練中に18歳の男の自衛官候補生が3人の男性隊員に向けて小銃を発砲し、名古屋市の守山駐屯地に所属する菊松安親1等陸曹(52)と八代航佑3等陸曹(25)が死亡し、原悠介3等陸曹(25)が全治3か月の重傷を負いました。
捜査関係者によりますと、候補生は逮捕直後の警察の調べに対し、特定の隊員への恨みや組織への不満などは口にしていなかったということです。
また、銃で隊員を撃ったことは認めたものの、八代3曹について「殺害するつもりはなかった」という趣旨の供述をし、殺意を否認したということです。
自衛隊によりますと、菊松1曹や八代3曹ら3人は訓練を除いてこの候補生に直接指導などを行う立場ではなかったということで、自衛隊と警察は事件に至ったいきさつや動機などを慎重に調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230616/3000029946.html