日本高校野球連盟などは19日、全国の硬式野球部を対象にしたアンケート結果を発表した。5年に1度実施しており、直近3回の調査では、部員数が60人未満(40~59人)とする回答が最も多かったが、今回は30人未満(20~29人)が最多となり、部員減少が進む実態が改めて浮き彫りとなった。一方、多くの野球部で見られた「丸刈り」を採用する高校が大幅に減っていることも明らかになった。

加盟校の99・2%にあたる3788校から回答があった。2022年の部員数を30人未満とした学校の割合は、全体の21%(797校)を占め、15・3%(579校)だった60人未満を上回った。監督の悩みに関する質問(複数回答可)でも、「部員不足」を挙げる割合が半分を超え、最多となった。

また、部員の頭髪を尋ねた質問では「丸刈り」が前回の76・8%から約50ポイント減り、26・4%(1000校)に。「特に取り決めず、長髪も可」は約45ポイント増の59・3%(2246校)となった。新型コロナウイルスによる影響について(複数回答可)は「選手の技術が伸びなかった」とした回答が最も多かった。

https://www.yomiuri.co.jp/sports/koshien/summer/20230620-OYT1T50006/