アーロンが謝罪「自分はどうしようもない」 元恋人が無断での動画撮影を訴え/台湾(中央社フォーカス台湾)
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(台北、台東中央社)俳優のアーロン(炎亜綸)とかつて交際していた男性が20日、アーロンから過去にプライベートな動画を同意なしに撮影され、動画の流出被害に遭ったとインターネット上で告白したのを受け、アーロンは同日、「自分はどうしようもない人だった」と認め、フェイスブックで謝罪した。アーロンは男性が21日に開いた記者会見にも姿を見せ、「ここで深く謝罪します。人生において背負うべきでないことを背負わせてしまいました」と深く頭を下げた。
男性の投稿や21日の記者会見での説明によれば、男性は2017年、16歳の時にネットを通じてアーロンと知り合い、交際に発展。アーロンを信頼していたものの、18年に初めて男性の意思に背いて性行為を強要された。後にアーロンの自宅でプライベートな動画を無断で撮影されたという。18年秋、動画が外部に流出し、メディアで大きく報じられると、当時高校生だった男性は休学を余儀なくされた。男性は、動画の流出当時、アーロンから「暴露すれば、ヤクザに頼んでお前を片付ける」といった内容の脅しも受けたと訴えた。
アーロンは20日、男性と交際していた事実を認め、「過去の自分は誇れるものではありません。恋愛において多くの逸脱行為やねじ曲がった行いがありました」と告白。だが、動画の流出に関しては「自ら流出させたものではありません」と強調し、自身で調査した結果として、当時携帯電話を修理に出した際に外部に漏らされた可能性が高いとの見解を示した。また、この時流出した動画や写真は「いつ爆発してもおかしくない爆弾のようなもので、たびたび私を苦しめてきました」と自身にも暗い影を落としていたことを明かした。
アーロンは「今回の件は自身が関係にきちんと向き合わなかった結果であり、皆さんに改めて謝ります」と謝罪。「自分はかつてはどうしようもない人でした」と反省し、過去には多くの時間をかけて他の人に助けを求め、カウンセリングなどにも参加していたことも明らかにした。最後には「心から後悔し、誠意を持って自分に向き合っています。自分を再び裏切りたくないし、温もりや思いやりをくれた全ての人を裏切りたくありません。これが今の私なのです」とつづった。また、相手の男性が望むのであれば、直接謝罪する意思があることも明かした。
アーロンは21日、男性が台北市内で開いた記者会見の冒頭、突如として会場に姿を見せ、謝罪の言葉を述べるとすぐに退室した。メディアからの声掛けに対しては「絶対に盗撮はしていない」「いかなる強要もしていない」と男性の主張に反論した。アーロンの顔には涙の跡が浮かんでいた。
男性は記者会見で、「未成年のプライベート動画を撮影すること自体が違反であり、これは変わらないことだ」と強調。「被害に遭った当時は未熟すぎて、手を差し伸べてくれる人もわずかだった」と話し、アーロンに同じようなことをされた被害者が他にもいるかもしれないとの思いから、勇気を持って立ち上がったことを明かした。
男性はまた、恋人同士であっても性的自己決定権はあり、互いの身体を尊重すべきだと訴え、「パートナーが望むからといって、必ずしも応じないといけないわけではない」と強調した。
アーロンを相手に訴えを起こすかについては「弁護士と協議中」だとした。
▽ 台東県、8月下旬の熱気球イベントへのアーロンの出演を取り下げ
騒ぎを受け、台東県政府は21日、8月28日に県内で開催される「台湾国際バルーンフェスティバル」(台湾国際熱気球嘉年華)の閉幕イベントへのアーロンの出演を取り下げたと発表した。出演するアーティストには健康的なイメージが求められるためだと説明した。
(葉冠吟、盧太城/編集:名切千絵)