旧統一教会、東京・多摩に研修施設新設を計画 市長は停止求め直談判

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が東京都多摩市内で購入した土地について、教団側が研修施設の建設を目指して解体工事に着手する方針が明らかになった。阿部裕行市長は21日、工事を進めないよう教団に直談判したが、確約は得られなかった。

 「教団の進出に反対の姿勢をとることは市民の総意と受け止めている。工事は受け入れがたい」

 教団関係者との面会後に会見した阿部市長はそう語気を強めた。

 市によると、教団は昨年4月、永山7丁目の土地約6300平方メートルを取得した。教団から土地に残る建物の解体工事の通告があったのは今月20日。400人規模が宿泊できる施設を備えた研修施設を建設する考えを示してきたという。市は、周辺が散策路であるため市民への周知に1カ月は必要だと伝えた。

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