妊娠中の女性、2歳息子に撃たれ死亡 米

6/22(木) 13:28配信

米オハイオ州で先週、妊娠中の女性が2歳の息子に撃たれ死亡していたことが20日、明らかになった。胎児も死亡したという。

 警察発表によると16日午後、オハイオ州ノーウォーク(Norwalk)に住むローラ・イルグさん(31)から、「2歳の息子が銃をいじっていて、誤って背中を撃たれてしまった」と通報が入った。イルグさんは自分は妊娠33週目だと説明したという。

 警察が急行し、イルグさんはすぐに病院へ搬送された。緊急帝王切開が行われたが胎児は助からず、イルグさんも数時間後に死亡した。

 警察が到着した際、イルグさんにはまだ意識があり、自分が洗濯をしている間に普段は施錠されている寝室になぜか息子が入り込み、銃で遊んでいたと話したという。銃には弾が装填(そうてん)されていた。

 ベッド脇のテーブルからは、シグザウエル(SIG Sauer)製9ミリ拳銃1丁と、同じく装填された他の銃2丁が発見された。これらについて、事件当時留守だった夫が自分のものだと説明している。

 米国では人口約3億3000万人に対し、約4億丁の銃が存在し、こうした事件が頻繁に起きている。

 3月にはテキサス州ヒューストン近郊で、両親を含む大人5人がいたにもかかわらず、3歳の少女が4歳の姉を拳銃で誤って撃ち、死亡させる事件も起きた。

 調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)によると、米世帯の約4割が銃を所有しており、うち子どもがいる家庭が大半を占めている。ただ、ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)公衆衛生学大学院によれば、銃を安全に保管している家庭は半分以下にとどまる。

 ノーウォーク警察署長は「引き金ロックや銃器保管庫など、安全対策はいくらでもあり、それほど高額でもない。せめて弾を抜いておくべきだ」と注意を呼び掛けている。【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/db8f33a92a52779804c2547150bd2820f065217c