少女が 若者が 市民が標的となる報復の連鎖

ミャンマーは今、暴力の連鎖に歯止めがかからず、そこから抜け出す糸口さえ見いだせずにいると、中西准教授は指摘します。

中西准教授
「軍側も民主派勢力側も末端まではコントロールできていません。末端で悲惨なことがおきていたり民間人が殺害されたり、現場が勝手にやっているということは十分にあり、それがまさに憎悪が憎悪を生む、悪循環に陥っています。
アウン・サン・スー・チー氏がどれぐらい意図していたかはわかりませんが、スー・チー氏が掲げていた非暴力主義は、そのような悪循環に陥らないようにするというものでした。
しかし、いまのミャンマーでは、際限なくいろいろなことをしようとする人が出てきて、収拾がつかなくなっています。
停戦と言っても、誰と誰が話し合えば停戦ができるのか。それさえもみえなくなっている、そういうところまで来てしまっているのです」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/06/22/32100.html