株、投資信託、FX…そんな「投資」はおすすめしない

世の中には株、投資信託、FXなど、いろんな投資の広告が出ていて、さも儲かるかのような謳い文句も見られますが、投資はおすすめできません。

日本で1000万円の金融資産を持つ人が投資した場合を考えてみますと、投資で儲かるのは2%の儲けだと「がんばっているね」、3%の儲けで「すごい」といわれるレベルです。ふつうは1%ぐらいの儲けで回せたらいいよね、という程度です。その差が1%単位でしかありません。

なので、300万円を注ぎ込んだとして、9万円儲けるのも簡単ではないことになります。9万円というのはけっして少なくはない金額ですが、それを得るために、相場が動いている間は市況を意識したり観察したりしなければいけないような労力に見合う額かというと、そうではない気がします。

金融資産が1000万円ある人なら、投資するのもいいのかもしれません。そうでない人の場合、日本の平均年収(国税庁の民間給与実態統計調査では2020年の平均年収は433万円)ぐらいの収入の人が投資に使える額は、年間で100万円ほどだと思います。

そういう人が投資をしてみたところで、儲けはさらに少なくなります。100万円の1%は1万円ですから、一生懸命がんばってみたところで、年間にして1万円儲ければしめたもの、ということになるんです。

1万円というのは、居酒屋に行くのを2回やめるだけで済む話です。そんなことに時間を使うぐらいだったら、資格の勉強やスキルを上げることに時間を使うなど、もっとほかのことに時間を使うべきじゃないでしょうか。

「投資をしていることが楽しくて仕方がない」と思うのならともかく、お金持ちでもない限り、投資は人生の無駄遣いだと僕は思うんですね。
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