プリゴジン氏の過激言動、プーチン氏の許容範囲超え…排除に向けて武装反乱の扇動容疑で捜査
6/24(土) 11:09配信
ロシアの最高検察庁は24日、ウクライナ侵略に参加する露民間軍事会社「ワグネル」
創設者のエフゲニー・プリゴジン氏(62)に対し、武装反乱を扇動した容疑で、
露情報機関「連邦保安局」(FSB)が捜査を開始したと発表した。
プーチン大統領がプリゴジン氏の過激な言動が許容範囲を超えたと判断し、排除に動き出したとみられる。
プリゴジン氏とセルゲイ・ショイグ国防相らの対立が続いていたロシアの内紛は新たな局面を迎え、戦況に影響を与える可能性がある。
プリゴジン氏は23日、複数回にわたってSNSにメッセージを投稿し、ショイグ氏がウクライナ侵略を巡って
「プーチン氏や国民をだました」などと非難し、自称2万5000人のワグネル戦闘員や国民に「正義の行進」と称する決起を呼びかけた。
露軍がワグネルの施設を攻撃したとも訴え、ロシアによるウクライナ侵略を公然と批判した。
FSBは、この投稿が武装反乱の扇動にあたると判断。ワグネル戦闘員に対し、プリゴジン氏を拘束するよう求めた。
ウクライナ侵略作戦の前総司令官のセルゲイ・スロビキン副司令官も動画メッセージで、
ワグネル戦闘員にプリゴジン氏の呼びかけに応じず自制するよう呼びかけた。
タス通信によると、露大統領報道官は、プーチン氏が検事総長からプリゴジン氏に対する捜査開始について報告を受けたことを明らかにした。
FSBの発表によると、今回の武装反乱の扇動は禁錮12年から20年が科される可能性がある。
プリゴジン氏は発見されれば身柄を拘束されるとみられるが、所在は明らかになっていない。
プリゴジン氏は24日未明にSNSを更新し、ワグネル部隊がウクライナと接する露南部ロストフ州に進軍したと投稿した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbe6b6c2343b127d155e644fe4d0dc55548f5386