リニア中央新幹線の工事に伴う環境保全について議論する、国の有識者会議が6月23日、東京都内で開かれ、大井川上流域の沢の流量の変化などについて協議しました。 南アルプスの環境保全について話し合う国の有識者会議は10回目となり、23日はリニアのトンネル工事に伴う沢の流量への影響などについて、JR東海が分析を説明しました。JR東海の解析では、主要な断層とトンネルが交差するような7つの沢では流量の減少傾向がみられ注意が必要だと分析し、交差する箇所に薬液を注入することで影響は低減するなどと説明しました。 また、JR東海は沢の流量に影響があっても大井川上流域全体として希少な生物は存在し続けると主張しましたが、委員からは「希少種はほかの沢にもいるから大丈夫と聞こえる」「言い過ぎの結論」などと厳しい意見が相次ぎました。 オブザーバーとして出席した県の森副知事は「議論が繰り返されている感じがする。何が課題として残っているのか、会の冒頭で示してもいいのでは」と提案しました。
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