バイデン米大統領の次男ハンター氏が2017年、中国人のビジネスパートナーに「父が隣に座っている。今夜中に片をつけたい」とメッセージを送っていたことが、内国歳入庁(IRS、日本の国税庁に相当)職員の連邦下院歳入委員会への証言録で判明した。米FOXニュースによると、直後に中国企業からハンター氏側に多額の送金があり、「バイデン氏が次男の外国ビジネスに関与した可能性を示すものだ」と説明を求める声が出ている。

 22日公開の証言録によると、ハンター氏は17年7月30日、中国人のビジネスパートナーに「約束が履行されない理由が知りたい。父と共にあなたの電話を待っている」などとメッセージアプリで送信していた。FOXによると、その5日後、中国企業からハンター氏の法律事務所の口座に10万ドル(約1400万円)、さらに4日後にはハンター氏の関連会社に500万ドル(約7億1800万円)の送金があったという。

 バイデン氏は当時、副大統領を退任しており、これまでに「外国とのビジネスについて息子と話したことはない」と述べている。ハンター氏のメッセージの内容が正確かは不明で、ビジネス上の圧力をかけるために父親の存在をちらつかせた可能性があるが、共和党は説明を求める構えだ。

https://mainichi.jp/articles/20230624/k00/00m/030/066000c