武装蜂起したロシアの民間軍事会社「ワグネル」のプリゴジン氏が声明を出し、「我々は引き返す」とモスクワへの進軍を断念すると発表しました。

プリゴジン氏は24日、SNSで声明を発表し、「我々はモスクワの200キロ手前まで来た。ロシアの血が流される責任を理解し、隊列の向きを変える」と述べました。
首都モスクワへの進軍を断念したものとみられます。

プリゴジン氏は武装蜂起の前に野営していた場所へ帰還すると述べましたが具体的にどこへ戻るかは明らかにしていません。

「ワグネル」の部隊は南部ロストフ州とボロネジ州の軍事施設を掌握したのち、更に北にあるリペツク州に入り、モスクワを目指していました。

プーチン大統領は緊急演説を行い、「反旗を翻した者は裏切り者だ」と鎮圧を命じていて、モスクワ市長は対テロ作戦態勢を宣言し、モスクワ市内は交通規制を敷くなど厳戒態勢に入っていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a6ba88bb2003199014a3c920d47f802d5d3682