「普段では経験しないようなことを今経験しているのかなとは思います」夏風邪・冬風邪 同時流行…ヘルパンギーナ・RSウイルス・インフルエンザ

子どもを中心に感染するRSウイルスや夏風邪が、今月に入って山陰両県で流行しています。
そこで医療機関を訪ねてみると、意外な事実が。
なんと今、夏にはやる風邪と冬にはやる風邪が同時流行しているということです。

米子市内の保育園。
集団感染は確認されていないものの今月に入り、夏風邪で休む子どもが徐々に増えてきているといいます。

園長
「ヘルパンギーナ(夏風邪)とかアデノウイルスでお休みのお子さんがあります。小学校や兄弟からうつる事例もありますし、コロナが解除になったということで、居残りや朝の早い時間も一緒に合同で過ごすように戻していますので、うつってしまうことは避けられないかもしれません。」

21日には米子保健所管内の保育所で、RSウイルスとヘルパンギーナの集団発生がそれぞれ確認されるなど、感染者数が増加傾向にあります。

園長
「なかなかうつらないってことは難しいので、感染した場合は、その後園内の室内消毒、子どもたちの手が触れるところの扉やおもちゃの消毒を徹底するようにしています。」

コロナ対策の緩和とともにいつもの風邪の流行も戻る中、松江市内のクリニックを訪ねると意外な傾向が。

うえだ内科ファミリークリニック 柴田直昭 副院長
「なかなかあんまり普段では経験しないようなことを今経験しているのかなとは思います」

こう話すのは松江市のクリニックの医師です。

松江市でも2週間ほど前からヘルパンギーナやアデノウイルス、手足口病などの患者が増えていると言います。

うえだ内科ファミリークリニック 柴田直昭 副院長
「GW明けてから子供の中で発熱の患者さんが増えているような印象で、近隣の小児科さんもけっこうお熱のお子さんがけっこう多いってことを聞いてます。」

ここまではいつもと同じ流行ですが、今年は夏風邪だけでなくいつもと違う傾向がみられるということです。

うえだ内科ファミリークリニック 柴田直昭 副院長
「夏場に本当はインフルエンザ流行らないと思うんですけどもインフルエンザの流行で学級閉鎖が見られたりとか、それ以外にもRSウイルスだったりとか、色んな疾患の患者さんが増えているように思います」
冬に流行するはずのウイルス感染症が終息しないままいまだ流行を見せていて、夏風邪と冬風邪が同時流行しているのです。

うえだ内科ファミリークリニック 柴田直昭 副院長
「コロナ禍終わって感染対策が緩やかになった影響もあってか、それまでかかったことないウイルスにお子さんたちが次々と感染しているのかなと思います」

夏のヘルパンギーナに冬のインフルエンザ。いずれにしても手洗い・うがいといった基本的な予防策が大切で、県などは、発熱が続くなど症状が良くならない場合は医療機関で検査をするよう注意を呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bfa390f8d6e5265b4ee04142f5652394f1324c12