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日本共産党の党首公選を主張する『シン・日本共産党宣言』を出版した松竹伸幸さんが党を除名された。松竹さんを批判する党機関紙・赤旗の記事は党首公選が党規約に定める民主集中制とは相いれない、と断じている。

ロシア革命を導いたレーニンを起源とする民主集中制は、社会主義革命を掲げる各国の政党が採用した組織原則だ。「民主的に議論し、決定したら統一的に行動すること」を指す。それなら、公選で指導者を民主的に選び、当選者を統一的に支持すればいいはずだ。

 だが赤旗によれば、公選は各候補者の活動を通じて党内に分派を作ってしまうという。「民主」が行き過ぎては「集中」を損なう、という意味だろうか。