娘から「車いすになってよかったね」 串カツ田中が変えた人生

NPO法人を設立するきっかけとなった「串カツ田中」1号店を訪れ、創業者の貫啓二さん(右)と当時の思い出を振り返る池田君江さん=

 医師から「命があっただけで奇跡です」と告げられ、動かない体でぼうぜんとした。2007年、東京・渋谷の女性専用温泉施設「シエスパ」で爆発事故が起き、3人が亡くなった。従業員だった池田君江さん(48)は一命こそ取り留めたが車いす生活になった。
ある日、意を決して入った一軒の飲食店で、生き方を変える出会いが待っていた。後に全国に店舗を広げる「串カツ田中」をオープンしたばかりの貫(ぬき)啓二さん(52)。2人のある地道な呼び掛けが今、飲食業界の意識に風穴を開けつつある。

 池田さんは事故前、食べ歩きや旅行が趣味の専業主婦だった。以前にエステやネイルサロンで働いた経験があり、32歳だった07年6月、開業して1年半のシエスパで働き始めた。事故はその1週間後に起きた。

以下ソース

https://mainichi.jp/articles/20230623/k00/00m/040/318000c