@paddy_joy
よく「日本人の平均年収がどんどん下がってる!」と言われますが、
それは年金で暮らす高齢者の数が増えて平均を押し下げているだけで、
子供がいる世帯に限れば世帯年収は過去最高を更新しているというのはあまり知られていませんね。

@paddy_joy
高齢者を除く全世帯で見れば未だ1990年代ピークを越えられていませんし、
海外比でも賃金は安いので賃上げにはもちろん大賛成ですが。

@paddy_joy
「共働き世帯が増えてるんだから当たり前だ」というコメントを多数いただいていますが、
直前まで「東大に行ける世帯年収はいくらか」という話をしていたので、
その続きの文脈で「実は子持ち世帯に限れば貧しくなっているわけではない」という話を紹介したという経緯です。

@paddy_joy
「物価高を考慮していない」という皆様へ。日本の物価については過去20年以上にわたって
キーワードはずっと「デフレ」でした。日銀がインフレターゲットを設けたのも「デフレ脱却」が目標だったからです。
物価が上がり始めたのはここ1年の話であり、過去30年の推移を見ればせいぜい横ばいですよ。

@paddy_joy
「年収が増えても手取りは減ってる」の総ツッコミが来てますけど、3つ反論しておきたい。
1) 労働時間は減り続けていて、20年前と比べて1割減っているので時間当たりではそのぶん上方修正する必要があります。
手取り減少幅は年収500-800万円では7%程度なので、時間当たりでは相殺してなお余るのでは?

@paddy_joy
ちなみに労働時間減少のグラフを見せると必ず「サービス残業があるから減っていない」というコメントが来ますが、
サービス残業は昔もあるのですからその点は労働時間が減少していることの反論になりません。
それどころか飲み会や麻雀やゴルフといった実質サービス残業は昔より激減しているでしょう。

@paddy_joy
2) 「共働きが増えたから」というコメントは同時に「手取りが減った」という反論を弱めます。
なぜなら税・社会保険料は2人で払った方が総額が安くなるからです。
年収130万円以内なら社会保険料自体払っていないでしょう。
昔の片働き800万円と今の共働き120+680万円、どの程度手取りが減っていますか?

@paddy_joy
3) そもそも「手取りが減った」分は強奪されて消えたわけではありません。税・社会保険は国民のために還元されており、
自分で払うか国が払うかの差でしかありません。高齢者福祉に多く回っているのは否めませんが
無償の子供医療費や保育園無償化などは昔は存在しておらず、実質手取りを高めています。

@paddy_joy
要するに、昔と比べると「子供を持つ家庭の共働きが増えて世帯の年収が上がり、
一人あたりの労働時間は減って家庭に時間を注ぐようになり(同時に一人あたり年収は減り)、
社会保険料が増加したぶん介護と育児の負担が減る方向に還元されている」という現象が起きているということになりましょう。

@paddy_joy
そもそも子供を育てるという観点では一人当たりの給料自体があまり意味を持ちません。
なぜなら子供は世帯で育てているからです。妻だけの給料を見れば昔と比べて大幅に年収が上がっていますが、
それだけを以て豊かになったとか言っていたらそれこそ変でしょう?世帯年収こそ見るべき指標です。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/index.html