サウンドバー買うならこれを買え! HDMI搭載で10万円を切る「ELAC DCB41」
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先頃、“最新のサウンドバー 20数機種聴き比べる”という専門誌のテストに参加したが、映像に写し出されている人物がほんとうにしゃべっている、歌っているという実感が得られた製品は、正直言って1モデルもなかったのである。

テレビ画面の下に置かれることが一般的なサウンドバーの最大の問題点は、映像と音像位置の垂直方向の不一致だとぼくは考える。4K高解像度の魅力を味わうためには2H~3H(画面の高さの2倍~3倍)くらいまで画面に近づいて観たいが、そんな近接視聴だと、画面下から声が聞こえてきて映像との乖離が大きく、興を削がれることおびただしい。

いっぽう本機のような良質なスピーカーを画面両サイドにシンメトリカルに置いて画面中央の延長線上に座って聴けば、人物の声がシャープに画面上に定位するのは言うまでもないし、サウンドバーでは実現できないステレオフォニックな音の広がりも得られる。

また、本機と同価格帯の高級サウンドバーでも、人の声、とくに女性アナウンサーの声がひりついて歪みっぽく聞こえる製品が多いことにも閉口した。コストがかかる筐体剛性が十分ではないからだろう。

本機DCB41の声再現は凡百のサウンドバーに比べると断然優れ、長時間聴いていても疲れることがない。こういうスピーカーこそがリビングルームの主役になってほしいと痛感した次第だ。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1509782.html