『夢のマイホームが注文と違う...』施主こだわり屋根がなぜ変更に
「足場が外れてわかった時にショック」大手ハウスメーカーと施主のぶつかる主張
https://news.yahoo.co.jp/articles/c70179b84191bd429709277cc98a81a31c566102

木村さんは去年7月、将来の生活を考えて、約5000万円をかけて
大手ハウスメーカーに一軒家の建築を依頼しました。

(木村さん)
「将来、結婚した時に家族で住む家という思いで、分不相応かもしれませんけれど、
かなり頑張った金額をかけて建てたつもりです」

そんな木村さんが特にこだわったのが家の屋根です。

(木村さん)
「水平方向に伸びやかな印象があるので、家自体がどっしり見えて迫力がある。
そういった点で希望して注文したんです。
すごくデザイン的にカッコいいなというのが正直なところで、
それ以外の屋根の形で全く検討してこなかった」

屋根のデザインに魅せられ、この大手ハウスメーカーに決めたといいますが、出来上がった屋根は…。

(木村さん)
「左側が寄棟という形です。右側の三角になっている部分が切妻という形です。
本来、寄棟屋根で契約していたのに、ベランダの上の部分だけ切妻屋根になってしまっている。
もう見るからに違いがわかると思うんですけれども」

元々木村さんは4方向に傾斜面がある「寄棟屋根」と呼ばれる形で建築を依頼しました。
しかし、完成した屋根の一部は、本を半分開いて伏せたような形の「切妻屋根」になっていたのです。

契約前にハウスメーカー側から無償で太陽光パネルを増設すると提案があり、
この変更により屋根の形が変わってしまったといいます。

(木村さん)
「もう本当に足場が外れて屋根の形がわかった時、本当にショックでしたし、
もう父と2人びっくりして言葉出なかったですよ。言葉にならない怒りですよね。
1回でも説明を受けていれば、こうはならなかったんじゃないかと思います」

(中略)

屋根の形に納得いかない木村さん。
ハウスメーカーに対して注文通りに屋根を作り直すよう求めました。
ところがハウスメーカーが出してきたのは「追加工事見積書」。
工事費用約530万円が木村さんの全額負担で、屋根の形が変わったことについては
ハウスメーカー側に責任はないというのです。

(木村さん)
「もし施主が希望されるなら、施主の全額自己負担でやりますよと。
こっちの注文したのは寄棟屋根で、出来上がったのは切妻屋根。
その間の説明をすっ飛ばしているのにもかかわらず、
なんで責任ないって言えるのかなと。腹が立ちますよね」

(中略)

ハウスメーカーが提示した最終図面。
枚数は約90枚あり、この中の1枚に確かに屋根の形状変更が記載されていました。

(木村さん)
「これが丸々その時にハンコを押した図面のコピーで渡されたものなんですが、
全て1個1個ハンコを押していったわけで、流れ作業ですよね。
ハンコを押す作業自体はものの10分程度だったんじゃないですかね。
『はい、はい』もうこれの繰り返し。作業的にハンコを押したことをもって、
全ての了解が得られたというのはちょっと言いすぎじゃないかと私は思いますね」