おととし3月、大阪 東大阪市にある府立病院に勤務していた男性医師が、人工呼吸器の装着方法の変更に同意が得られなかったことをきっかけに、新型コロナの重症患者の人工呼吸器を一時的に止めていたことがわかりました。

医師は取材に対し、「命の危険はなく、同意を得るために許される範囲だと考えた」と話す一方、病院は「重大な倫理違反がある」などとする報告書をまとめ、患者の退院後、謝罪したということです。

(中略)

これに対して報告書では、「目的自体は不適切とは言いがたい」としたうえで、「停止したあとで起きることについて十分な説明がない。『呼吸器止めてみます?』『止めてみろ』などと売り言葉に買い言葉のようなやりとりで行為に至っていて、患者の自由意志による決定とは言いがたい。故意に苦痛を与える行為で重大な倫理違反がある」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230627/k10014110361000.html