ニューヨークから上陸、人気クロワッサンスイーツ
「シュプリームクロワッサン」が話題だ。初めてその名前を聞いたとき、「渦巻き状のクロワッサン」と説明され思い浮かべたのは、PAULに並んでいるようなパン・オ・レザン(エスカルゴ・レザン)だった。しかし調べてみると、全然違う。 シュプリームクロワッサンは生地に厚みがあり、チョコレートやアイシングなどをかけ、中にカスタードクリームなどを入れた菓子パンなのである。クリームのフレーバーは、イチゴやピスタチオなどさまざまな種類がある。これは、新感覚のクリームパンではないか!サクサクのクロワッサン生地に甘いクリームとトッピングがつけば、おいしくて当たり前だ。確かに流行するのはわかる。でも味以外にも理由はありそうだ。

発祥は、日本ではなくニューヨーク。考えてみれば、フランス人が大好きなパン・オ・ショコラも、クロワッサン生地のパンにチョコバーが入っている。欧米人も、この手の菓子パンはもともと好きなのだ。しかも、流行発信地のイメージが強いニューヨークで人気なら、世界各地に拡散してもおかしくない。思い起こせば、バブル期を象徴するティラミスも、元はニューヨークの流行だった。

『エル・グルメ』(ハースト婦人画報社)の今年5月号はパン特集で、表紙でシュプリームクロワッサンをフィーチャーしている。2月23日の東海テレビ「ニュースワン」の配信記事では、ニューヨークで流行中の「まん丸なクロワッサン」が名古屋の店にも登場した、とあるので、この時点ではまだ呼び名が定まっていなかったのかもしれない。あるいは「サークルクロワッサン(サークロ)」「ニューヨークロール」とも、日本では呼ばれている。
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