ゴブリンの伝承は中世ヨーロッパ(14世紀くらい)にはすでに、現在に近い形であった
原点をもっと遡るとギリシャ文明にたどり着く

基本的には妖精のたぐいで、もともとは邪悪な存在ではないけど、たまに悪戯とか迷惑なことをする
というかキリスト教が広がる前の民間伝承や、自然信仰に基づく神々なんかはほとんど善悪の2面制を持つ
日本で言うところの鬼とか妖怪に近い

14世紀ごろにヨーロッパにキリスト教が浸透すると、こういった地域で根ざした民間伝承の神や妖精のたぐいは、すべて邪悪な存在となってしまう
これは以前から行われていたけれど、文化が発達して、伝承が文献や彫刻などの「形」になるのが中世なので、現在に伝わるゴブリンの誕生は14世紀頃といって差し支えない

トールキンの指輪物語で出て来るオークは、完全にトールキンの創作でゴブリンとは別物