東北電力の株主総会 「原子力発電からの撤退と再生可能エネルギー推進」求める議案が株主側から提案も否決


東北電力の株主総会が28日開かれ、一部の株主から「原子力発電からの撤退と再生可能エネルギーの推進」を求める議案が提案された。

東北電力本店で開かれた株主総会には、185人の株主が出席した。

事業報告の冒頭で、樋口社長は東北電力ネットワークが管理する競合他社の顧客情報を不正に閲覧した問題に触れ、「二度と同様の事案を発生させないよう再発防止の徹底に努めていく。改めて深くお詫び申し上げる」と述べた。

総会では、来年2月に計画される女川原発2号機の再稼働を前に、一部の株主から「原発推進は使用済み核燃料の処理や放射性廃棄物の処分という難題を増大させる」として、『原子力発電からの撤退と再生可能エネルギーの推進』を求める議案などが提案された。

28日の総会では、あわせて7件の議案が株主から提案されたが、採決ではいずれも否決された。

脱原発東北電力株主の会・篠原弘典代表
「我々が提案した7つの株主提案は全て否決されるという結果に終わって、それは残念なことなんですけども、今、電力会社が置かれている状況を浮き彫りにするような総会にできたんではないかと思います」

東北電力側が提案した取締役人事案などは、すべて可決された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99f341c1e88806d98adeecf6dd3e0b2e7194f665