死んでるのか生きてるのかハッキリするのが重要だって人は映画はみんな娯楽作品だと思ってるんだろう
でもこの映画はもっと文学寄りで、現実に存在する社会問題を取り扱ってる
こういう映画では問題が解決しなかったりラストが曖昧だったりすることがよくある
それは現実でその社会問題が解決してない、簡単に解決できないからだ
いじめを描いた映画の中でいじめ問題が解消されても、現実のいじめが解消されてなくなるわけじゃない
むしろ安易にフィクションの中で解決させることに不快感を持つ人もいる
でも映画には物語の結末が必要だから、破滅的な結果にしたり曖昧にしてぼかしたりする
すると監督や製作者の一番伝えたい部分は劇中に描かれることになり、結末は単なる物語の行き着いた結果でしかなくなる
だからこの映画も死んだか生きてたか曖昧なんだよ